宴会形式の接待は個室のお店がおすすめ？お店の選び方や当日の流れを解説

取引先との接待として、宴会を行う場合もあります。通常の接待とは異なるため、お店選びに苦労している方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、宴会の形式で接待を行う際の、お店選びのポイントをご紹介します。また、気になる当日の流れもポイントと一緒に詳しく解説します。

接待の幹事は、社会人に求められる大切なスキルの1つです。ぜひ本記事と一緒に勉強してみましょう。

お店選びのポイント

宴会の形式で接待を行う際のお店選びのポイントを3つ紹介します。

席のタイプ

お店の席のタイプが座敷かテーブル席がどうかは、お店選びにおいて重要なポイントです。靴を脱ぎたくないという方やスカート着用の方を想定すると、座敷はおすすめできません。自分が座る際にも、相手が取引先であるために、崩した姿勢で座ることはためらわれるものです。座敷ではなく、テーブル席が確保できるお店を選びましょう。

また、どうしてもテーブル席が確保できない場合は、掘りごたつ形式の座敷がおすすめです。普通の座敷と比べると、座りやすく、スカートの方でも楽に過ごせます。

個室の有無

接待は、取引先と交流し、信頼を得ることが目的です。席がバラバラになってしまったり、周りの騒音で声が聞こえなかったりすると、会話に支障をきたしてしまう可能性があります。個室の備えられているお店を選ぶことは重要なポイントです。

お店の位置

取引先のオフィスから近い、または、駅からすぐにたどり着ける場所にあるお店を選ぶことは重要です。いくら雰囲気があり、おいしい料理を提供するお店だったとしても、相手が行きにくい場所だとマイナスな印象を与えてしまいます。取引先にとって、負担にならないような場所にあるお店を選択しましょう。

接待の流れ

取引先との接待として行う宴会は、社内での宴会とは異なり緊張感があります。どのような流れで宴会が進んでいくのか、事前に確認しておきましょう。

入店・お出迎え

接待をする当日は、必ず早めにお店に入り、お店の方と予約の内容を再度確認しておきましょう。予定時刻になったら、お店の入り口で取引先を出迎えます。その後、取引先・上司・自分の順番で入店します。座席に着く際には、取引先をスマートに上座に通すことも重要です。

乾杯し、食事を始める

着席が済んだら飲み物を注文し、乾杯に移ります。食事の初めの乾杯は、宴会におけるマナーの1つです。アルコールが飲めない方もソフトドリンクなどを注文して、乾杯に参加します。この際に、乾杯の音頭などの挨拶が必要であれば、事前に考えておきましょう。また、乾杯前後のタイミングで、上着を脱ぐ声掛けもポイントです。食事は、お店に行ってから注文するのではなく、事前にコースを予約しておくことが基本です。

食事中の会話

会話に困ることがないように、事前にいくつか話のネタを集めておきましょう。接待は、取引先と親交を深めることが目的です。話題がなくなり、相手に気まずい思いをさせないようにすることが重要です。また、接待は、酒の席でもあります。相手からひんしゅくを買う恐れがあるため、直接的な商談は避けましょう。たとえ、上手く商談がまとまったとしても、後日「酔っていて覚えていない」と言われてしまう可能性も考えられます。

会話はもちろん、取引先のグラスや食事の状況には常に気を配り、スマートな接待を心がけましょう。

会計・お見送り

会計は、相手に気づかれないように、こっそり済ませておくことがポイントです。レジでのお会計の場合は、締めの料理の後に、さりげなく席を立って済ませておきます。テーブルでのお会計の場合は、トイレなどで相手が席を離れたタイミングで支払いましょう。クレジットカードに対応しているか、サービス料はかかるのかなど事前に確認しておくと安心です。

支払いが済み、宴会がお開きになったら、取引先を見送ります。代行やタクシーが必要な場合は、前もって手配をしておきましょう。歓送迎会のシーズンや年末年始は、到着までに時間がかかることもあるため、注意が必要です。また、「二次会に行くかどうか」は、悩みどころの1つです。相手の出方や終電の時間などを考慮し、臨機応変に対応しましょう。誘う予定がなくても、ある程度お店にあたりをつけておくと安心です。

まとめ