和食が女性に人気があるのはヘルシーだから?京野菜を始めとする世界が認めた和食文化

和食が女性に人気があるのはヘルシーだから?京野菜を始めとする世界が認めた和食文化

食生活の欧米化で日本人の野菜摂取量は年々不足しており、体の不調などさまざまな弊害が起こっています。洋食に比べ、和食は調理に手間がかかるのが原因かもしれません。しかし和食はユネスコ無形文化遺産に登録されるなど、世界的にも認められた大変優れた食事です。最近ヘルシー志向の高まりから野菜中心の食事の人気が高まり、京野菜などのブランド野菜にも注目が集まっています。

この記事では、野菜を食べるメリットや和食の素晴らしさをご紹介します。

日本が誇るブランド野菜、京野菜とは

京野菜という単語を聞いたことがあるかもしれませんが、具体的に何かは割と知られていません。京野菜とは京都府内でとれた野菜の総称で、具体的な定義はありません。しかし、単純に京都産の野菜というだけでなく、優れた品質と環境に配慮して生産された品目に限り「京のブランド産品」として認定しています。全国どこでも生産できる野菜であっても、「京のブランド産品」を名乗るには高い品質をクリアしなければいけません。

京野菜は一例ですが、日本には他にも高い品質をクリアしなければ、そのブランドを名乗れない農産物が多数あります。もちろん、ブランドを設定していなくても、私たちは高品質な野菜を手軽に食することができます。次からはそんな野菜や和食の素晴らしさについてご説明しましょう。

野菜と体の関係をおさらい!ヘルシーな野菜を取ろう

ヘルシーな体をつくるには野菜がとても大切です。日本では、野菜は1日あたり350g以上とることを推奨されています。しかし全世代平均では280g 程度しかとれておらず、とくに20~40歳代の若い世代で野菜不足が目立っています。もちろん、バランスの良い食事が大切なのは当然ですが、そもそも野菜を食べるメリットや効果にはどんなものがあるか、野菜を食べることについておさらいしてみましょう。

肌荒れを防ぐ

野菜不足が続くとビタミン・ミネラル・食物繊維の摂取不足になりやすく、肌荒れなどに繋がります。お肌は外からのケアも大切ですが、野菜を多く取り入れた食事で防げます。

便秘予防につながる

野菜は食物繊維が豊富に含まれているものが多く、これにより腸の動きが活発になり便秘を防げるでしょう。

高血圧を防ぐ

カリウムを多く含む野菜をとることで、ナトリウム(食塩)を体外に排出する手助けとなり、高血圧予防に繋がります。高血圧はさまざまな病気に繋がるので非常に大切な効果です。

噛む回数が増え、満腹感を得やすい

野菜は咀嚼する回数が多くなりがちな食材です。これにより食事時間が延び、肥満防止に繋がり、また唾液の分泌も促進され、歯の病気防止にも繋がります。カルシウムを豊富に含む野菜も多く、歯をつくる手助けにもなるでしょう。そもそも野菜は全体的にカロリーが低いので、肥満防止により効果的です。

貧血を防ぐ

貧血の要因の一つに鉄分不足があります。野菜には鉄分と鉄分の吸収を助けるビタミンが含まれています。

和食が女性に人気の理由

 

和食が女性に人気の理由

農林水産省が令和元年度に行った「国民の食生活における和食文化の実態調査」の中で「和食および和食文化に対するイメージ」によると、「栄養バランスが良い」「カロリーが低い」「彩りや盛り付けが美しい」の項目が全ての年代で女性の方が高く、女性に人気の理由が窺える結果になっています。

逆に「準備や片付けに手間がかかる」も全年代で女性の方が高いです。これが無ければ良いこと尽くしとも言えるので、外食では和食を優先されるのも良いのではないでしょうか。

ユネスコにも登録された和食の4つの特徴

野菜のメリットをご紹介してきましたが、もう少し視野を広げて和食全体ではどうでしょうか。ユネスコ無形文化遺産に登録されたことは先に述べましたが、正確には「和食:日本人の伝統的な食文化」と題して登録申請し、認められたものです。その内容は私たちの伝統文化である和食の素晴らしさを改めて実感できるものですので、農林水産省が公開している「和食」の4つの特徴から簡単にご紹介しましょう。

多様な食材とその持ち味の尊重

海、山、里といった地域に根差した多様な食材を用い、それらを活かす調理技術・道具が発達しています。

健康的な食生活を支える栄養バランス

一汁三菜を基本とするスタイルにより理想的な栄養バランスがとられ、動物性油脂の少ない食生活で長寿や肥満防止にも役立っています。

自然の美しさや季節の移ろいの表現

料理を花や葉などで飾りつけたり、四季も盛り込んだ器を使用したりする表現方が発達しています。

正月などの年中行事との密接な関わり

自然の恵みを分け合い、食事の時間を共有する絆を深める文化となっています。

まとめ

栄養バランスが良くて美味しいだけでなく、四季を料理に取り込み、見た目にもこだわる豪華さのある和食は、地味どころか世界に誇れる大変華やかな食文化です。四季折々の変化は料理だけでなく、器にまでこだわる徹底したおもてなしこそが日本が誇る和食です。せっかく日本に住んでいるのですから、普段の食事や外食にもう少しだけ和食をプラスしてみませんか。

「食彩市」では、大阪で十年修業をし、和食一筋25年の板長が作る日本料理を提供しております。四季折々の料理をご堪能して頂きたく、毎朝板長が築地市場まで仕入れに行っています。 ぜひ「食彩市」にてヘルシーで美味しい和食をお楽しみください。